日常生活では固定視の時間が長くなり、周辺視を使って周りを見る機会が少なくなってきている。
車の運転でも初心者や運転が苦手な人は一点に集中してしまい周りを見る余裕がないと言われているため視野を広げることも大切である。
周辺視は固定視とはまた違う対極にある眼の使い方でスポーツ競技などで重要視されている。
スポーツのときに周辺視が使えないと周りが見えていないためプレーに余裕がなくなって慌ててしまうことになる。
剣道などでは遠山の目付けなどと言われている眼の使い方がある。
相手の顔を中心に見ながらも遠くの山を眺めるように全体をとらえるという見方であり、所謂達人の眼の使い方である。
近年ではビジョントレーニングに取り組むスポーツ選手も多くなって来ているし専門の本やメニューも豊富になって来ている。
固定視のように一点集中になるとカラダは緊張状態になるし周辺視のように周りが見えるとカラダは弛緩してリラックス状態になる。
専門的なメニューでもいいしシンプルに指などを使った遠近や上下左右を見るトレーニングでもよいので、ぜひ一般の方たちにもビジョントレーニングに取り組んでほしい。